虫 歯

どうして虫歯になるの?

虫歯になる要因としては、口の中の汚れがうまく除去できていない、食べ物の質や回数、歯の質が挙げられます。

口の中の汚れは、いくら歯ブラシをしていても正しい磨き方で磨いていなければ汚れは取り除くことはできず、どんどん汚れが蓄積していきます。

 そのため歯磨き指導や定期的な歯のクリーニングは大切と言えます。食べ物に関しては、糖質の形状や摂取回数によって影響されます。例えばクッキーと果物を比較すると、クッキーは歯にくっつきやすく口の中に残りやすい形状をしており、口の中がネバネバしています。逆に果物は繊維が多く口の中に残りにくい形状をしているため虫歯になりにくいと言えます。

 摂取回数については、1日3回の食事に加え、ダラダラ間食する方が口の中が常に酸性となり虫歯になりやすくなります。歯の質に関しては、人それぞれ個人差があるため、虫歯になりやすい人となりにくい人がいます。虫歯になりやすい人はいかに歯の質を強化し、虫歯になりにくい体質にするか考えていく必要があります。

 我々は、虫歯になりやすい患者さんは、どうしたら虫歯ができにくくなるのか、虫歯になりにくい患者さんも今後もどうやって現状を維持していく必要があるか一緒に考え一緒に対策していきたいと思います。

虫歯の種類は?

虫歯は虫歯の進行深さによりC1、C2、C3、C4と診断されます。

C1はエナメル質内に限局

C2は象牙質まで進行している

C3は神経まで達している

C4は口の中に出ている歯は全て溶け、
根っこのみが残っている

虫歯の治療法は?

それぞれの診断によって治療法が異なります。

C1の虫歯はエナメル質1/2以内であれば経過観察やコーティング材の塗布を行います。エナメル質1/2以上の虫歯であれば蝕の部分のみを削り修復を行います。

C2の虫歯は虫歯の部分及び予防的に少し大きく歯を削り修復を行います。もし、神経ギリギリであれば痛みの出ないように神経近くの象牙質に薬を塗って修復することもあります。

C3の虫歯は神経まで達しているため神経の処置が必要となります。神経の入っている管を虫歯がなくなるまで掃除を行い抗菌薬を入れて蓋をします。虫歯がなくなるまでは数回~十数回かかる場合があります。

C4の虫歯は歯を抜くことが多いです。歯を抜いた所は入れ歯をしたり、差し歯を入れたりします。